back
1983年カラー 89分 ドイツ語 日本語字幕 日本初上映 後援:川崎市


name

【ウィーンへの帰還 Wien Retour 映画あらすじ】

 1909年生まれのユダヤ人少年フランツは1924年、一家と共に親戚をたよってドイツからウィーンに移り住む。ユダヤ人の多く住むウィーン2区で、フランツは親族の暖かい愛情に育まれてのびのびと暮らし、大学に進学する。ドナウ川で泳いだり、恋をしたり、サッカーに夢中になるフランツだったが、時代は確実にファシズムへと向かっていた。

 オーストリア併合に抵抗する学生や労働者、ユダヤ人弾圧で離散する家族。ナチスによる暴行や流血のメーデーを経験し、時代の真っ只中を走りぬけて英国に亡命。この時期に多くの親族を失った。

 聡明なユダヤ人少年の軌跡に当時のフィルムを多数重ねることによって、ウィーン流血の時代を一市井人の目線から描いたドキュメンタリーの秀作。

 またこの映画は、『赤いウィーン』と呼ばれた1918年から1934年までの時代をとらえた貴重な映像を初めて紹介した。当時のモノクロフィルムより8時間労働や失業保険の導入、6万戸にものぼる公営住宅建設の様子などが収録されている。


オーストリア映画
1983年カラー作品・89分
ドイツ語・日本語字幕付
監督:ルーツ・ベッカーマン
制作:ルーツ・ベッカーマンプロダクション
日本語字幕制作:ヨハンナ比較文化研究所

image
フランツは1909年生まれ、14歳の時ウィーンにやってきた。ユダヤ人居住区として知られるウィーン2区に移り住む

image
映画撮影当時のフランツ・ヴェスト


image
”赤いウィーン”を祝う少女たち(1925年メーデー)  


image
メーデー大行進のオーケストラ演奏を指揮をする指揮者


image
軍は逃げまどう群集を撃つ


image

       

image
現在は家族とともにウィーンに在住
name

mainメインページへ





inserted by FC2 system